働き方進化論 早稲田大学教授 山田英夫氏のおもひで

昨日の日経新聞に早稲田大学の山田英夫さんの「働き方進化論」という記事が出ていました。

山田さんといえば 競争戦略の大家であり、多くの著作もある大学教授。

最近はパラレルキャリアや副業についての著作も多くあります。

実は前職時代に、会社主催で山田さんの1泊2日の講義(セミナー)に参加させていただいて以来、山田さんの動向には注目しています。

その講義に参加したのは30代前半くらいでしたかねえ。

講義なんですが、ANAさんと、AEONさんと弊社の3社の共催だったんです。

こういう異業種と泊まり込みのセミナーなんて滅多にないじゃないですか?

これ 他業種の方のいろいろな考え方に触れることができ すごく刺激になります。

まともなビジネスパーソンの方は 副業のセミナーに出る前にこういうセミナーに絶対出るべきです。

1泊2日なんで朝から晩まで目いっぱいケーススタディをやるわけです。

その中で、この当時は新興企業だった某企業さん(ビジネスモデルという言葉はこの会社からと言われることが多かったですね)のケーススタディを聞いて、「!」とひらめいた私は、研修後、さっそくその某企業さんへ飛び込み営業。

それが1年後の大型受注に結び付き 20年たった今でも 前職に莫大な利益をもたらしています。

当時も その某企業とのコラボは画期的だったんですが、まだ色あせていない「独自性」「利便性」を提供している点が今も評価されているのでしょう。

このセミナー 夜は飲み会なんですよ。ANAのスチュワーデスの方からお酌してもらう機会なんて滅多になかったから 猶更記憶に残っています。

もう スチュワーデス独り占めみたいなw

で昨日の山田さんの記事から抜粋します。

「中高年こそ副業を」「40代までの準備肝要」

就職すれば生涯安泰。それは過去のことだとわかっているのに、そんな考えから抜け出せない中高年は多い。副業に励む若者に不快感を持つ人もいる。

会社員は50代になると役職定年になり、割安な給与で閑職に回される。しかも転職も難しく会社にしがみつくしかない。本人もその姿を見て働く30~40代も不幸だ。

→部下に尊敬できる存在でなければ、また貴方自身が組織運営の障害になっているようなら、もう会社にいないほうがいいのでは?と思いますけど。貴方の財政面と 会社で果たさなければならない役割は全く別物だと思います。

副業を通じて社外で定年後もできるやりがいのある仕事を見つけたほうがいい。

40代までに社外でやりたい、できそうな仕事を考えながら働く。

→私も社内FA等で全く門外漢の部署等も経験したのですが、ま サラリーマンはどこでやっても一緒だなという結論に達しましたw

スキルを生かすための準備が必要。準備がないため日本では定年後は体を使う仕事がほとんどになっている。

副業では経営者のようにヒト、モノ、カネを横断的に考える機会を得やすい。

大企業に偏在する優秀な人材はシェアできた方がいい。

→そもそも大企業に入る人は優秀な人が多いんですよ。でもその人たちは現状に甘んじてチャレンジせず ダメになっていくのが本当に問題だと私も思っています。もともと賃金が高すぎることや、一度退職する決断したら戻れない等がボトルネックだと思うのですが、こういう滞留している優秀な大企業の社員が新しい世界へチャレンジできるような制度ができるといいんですけどね。

1つの仕事に習熟し時間をかけるほど収益があがった高度成長期には合っていたが、今後は違う。社内外で得た知識を仕事に生かす重要性が高まっている。

→この副業ブームに乗って、不動産経営しましょうとか、輸入転売しましょう!なんて本質とは異なるブームを煽る業者が一定数 存在します。

本当の副業の本質とは何なのか?特に20~30代の方はもう一度確認された方がいいと思いますし、ここのところの不動産投資を煽る駄本読むより、アフォなセミナー行くより山田先生の良著 3冊くらい読んだ方がよっぽど不動産投資、いや不動産経営にいかされると思いますけどね。特に山田先生は競争戦略の有名な先生でいらっしゃいますから、不動産経営にも役にたつと思いますよ。

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