介護は想像以上に大変です。
介護のニュースといえば 政府が介護離職ゼロの政策を打ち出していますが、定量的に目標数値に届かず成果がでていないという話が国会中継でありました。
たしかに介護休職の制度は大企業を中心に整いつつありますが、まだまだ働き盛りの40~50代の方がたびたび職場を離れるのは現実的ではありませんし、それがいつまで続くかわからないことも介護で離職する人が多い一因ではないかと思います。
確かに私も初めての介護で想像以上に大変な思いをしていますので 今日はその大変さについて述べていきます。
大変なことは大別して①金銭的な問題と②精神的な問題、③家族の問題があります。
① 金銭的な問題。
入院するに際し、多額のお金が必要になるのはいうまでもありません。
病院の入院費用、介護タクシーの費用(通常のタクシーの約5倍)、入院した場合その病院への交通費(東京在住の子供が地方にある実家の親の面倒を見るたびに帰省するのは現実的ではありません)など想定以上にお金がかかることは覚悟をしておくべきです。
両親が入っている介護保険等の内容は理解しておいてください。
私は親の携帯電話が もう必要ないので、親の携帯電話を解約するのにも、親の同意が必要だったり、同意書がない場合は医者の診断書等が必要になったり、お葬式代のほかまだまだお金が発生する機会は多くなりそうです。
twitter等で不動産投資家は団信に入っているから生命保険は必要ないという子育て中の方がいらっしゃいますが、個人的にはお子さんがいるからこそ、生命保険は必須だと思います。
亡くなった時に、自身の葬式代やお子さんの教育費等を残すのは 常識的に考えて 人間の義務ではないでしょうかね?
ただ生命保険は千差万別ですからよく吟味して入らなければならないのは言うまでもありません。
② 精神的な問題。
介護は終わりがありません。
親が認知症などになってしまうと目を離すことも出来ないため四六時中近くに寄り添わなければならないでしょう。
親子とは言え 四六時中一緒にいるのはかなり負担です。
特に親は子供に命令されたりするのを嫌う傾向があるからなおさらだと思います。
「老いては子に従え」のような格言がありますが、それが当てはまらないケースが多いような気がします。
社会と断絶し、老親と二人きりの生活など かなり精神的にキツイと思います。
私の場合は親が余命宣告されているので、病院に行くたびに会うたびに死期が近づいており、精神的にしんどいです。
よくTVで老親が亡くなってほっとしたというシーンを見ますが、納得できます。
③ 家族の問題
介護に関わる金銭的負担を誰がするか?
そもそも親の面倒は兄弟の誰が見るか等さまざまな家族の間で問題が起きます。
私の場合は2人の兄姉が実家の広島にいるにも関わらず全く協力的ではありませんので、なぜか末っ子の私が東京から来て面倒を見ています。
こういう場合、妻の理解がないと辛いですし、お子さんがいる場合は そちらの理解、同意も必要でしょう。
事前に役割分担を話して決めておくのが理想でしょうが、なかなかそこまで話をしている家族は少ないのではないでしょう?
また 親の面倒を見ることを契機に親に遺産等ある場合は親の死後もめる可能性もあると思います。
終活で遺産相続で明文化したものを残しておく等は必定です。
人の死に方については 長く生きれば生きるほど長生きリスクが顕在化します。
最後にぽっくり死ねれば、残された家族に迷惑をかけることもないでしょうが、そうでない場合は、家族にも迷惑をかけることにもなりかねません。
私自身も 今回の経験を参考に、介護保険について、特養やサ高住などの施設面についても勉強しようと思っています。
なかなかその問題に直面しないと機会がないので実感を感じないと思いますが、勉強されておくことはオススメします。