もう本多静六の時代じゃない これからは遠藤昭二の時代だ

資産形成にあたり本多静六さんのこの本を読まれた方も多いと思います。

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有名な給与の4分の一を貯金しようというやつです。

この主張をもとに「給与の4割を貯蓄に廻しなさい」と主張されるブロガーの方も多いですね。

それでは本多静六さん 晩年はこの資産形成にしたお金で何をされたかご存じの方はいらっしゃいますでしょうか?

実は本多静六さんは、資産形成に成功したお金で日本各地の公園を整備されたことで有名なんです。

例えば 日比谷公園なども有名ですが、長野の小諸城のほとりにある綺麗な公園なども この本多静六翁が整備された公園なんです。

誰も老後が不安で資産形成・貯蓄をしていたわけではないんですね。

この給与の4分の一天引だけを切り出して、入金力を高めよう!節約しよう!なんて論調が多いのに辟易します。

そもそも本多静六翁の時代には娯楽と言っても ほとんどない時代。もちろん情報もないですしね。

そんな娯楽が無い時代に、入金力が高まるのは当たり前だと思いますが。。。

時代遅れの本多静六翁の主張を真に受けて 娯楽の豊富なこの時代に あらゆる娯楽・楽しみを放棄している若者が多いですよねえ。

残念ながらオルカンがあなたの老後を保証してくれる確約は全くないのに。

(先日も「35歳のオレの資産運用 株と投信で5千万に到達。これで老後は安心」的なツイート見て愕然。)

節約の代表と言えば 車の所有ですが、お子さんにキャンプやスキーに連れていっていないなんて将来 禍根を残すんじゃないですか?

(両親は将来不安から節約と資産運用ばかりで僕たち 私たちをどこにも連れていってくれなかったって)

明治時代というあらゆる時代背景が異なる本多静六翁の主張より 混迷の時代が求めてるのは遠藤昭二的生き方ですよ。

遠藤昭二をご存じ無い?

そりゃそうですよね(笑)

実は猪苗代湖スキー場(略していなスキ)のリフト券平日無料、土日半額というプロモーションがずっと気になっていました。

んん?たしかにスキー人口は減っている、レジャーにかけるお金も減っているでしょう。

そんなどしゃ降りの外部環境の中 リフト券無料????

大胆なプロモーションだなあと注目していました。

んんどうやってトップラインをあげるんだ?

もちろん来場者は増えるでしょう。食事の売上も増えるでしょう。あと温泉施設や道の駅などとの相互送客などで手数料を増やす施策も考えられます。顧客データを使ってさらに収益化する道もあるでしょう。

でもですねえ。やはりリフト券を無料にする愚策(?)でどれだけトップラインがあがるのか私の中では全然回答が出ませんでした。

もちろんリフト券を無料にしても人件費やリフト運営にかかる経費等は減るわけではありません。(むしろ増えるかもしれない)

しかもフェイスブック広告をはじめ各種媒体への宣伝広告費もバカにならないはず。

うーん 全く赤字ですやん。

で今泊まっているしゃくなげペンションの女将さんに聞いて合点がいきました。

なにやら猪苗代スキー場のオーナーが数年前に変わった。

その地元出身のオーナーが東京で事業に成功し、地元である猪苗代スキー場の会社を買収して「リフト代平日無料」などの大胆かつタイムリーなプロモーションを展開しているとのこと。

その社長こそ遠藤昭二さんなんですね。

その会社 ISホールディングスの創業社長さんです。

たしかにサラリーマン及びサラリーマン社長の会社ではこんな大胆な発想は出てきませんよね。

ISホールディングスは外為オンラインやひまわり証券、アイネット証券などの金融の他 海外での不動産、シャエリング事業、エネルギー開発事業など様々な事業を展開されており2022年の売上高は133億円、総資産は1756億の大きな会社。

そんな大企業のグループ会社だから、その一社で利益をだそうなんて思ってもいないのかもしれません。

その立身出世の人物である遠藤さんが 故郷 猪苗代のために、こういう大胆なプロモーションをしているのかもしれませんね。

個人的には 星野リゾートのような大企業が進出してきて 地元の宿泊施設が困窮したり、スキー客まで奪われている現状に対抗して 地元が疲弊する現状を憂いてこのような大胆なプロモーションを実施されたのかと推察しています。

(そもそも星野リゾートなどの大企業(セブンイレブンなど大手コンビニもそう)は地元の宿泊業や小売業などにとっては脅威以外の何物でもなく、こういうところにお金を払う消費者がいると東京資本の都会の大企業だけ儲かり、地元の産業が衰退していくという現実も理解しておきたい。しかも星野リゾートの社長は政治家などへロビー対策などするからなおたちが悪い)

実際 猪苗代スキー場には 若い女性の歓声が多く聞かれたり、バブル期の苗場リゾートか?と思わせるくらい盛況でした。

しかもこの遠藤社長 猪苗代スキー場がリフト料無料で 顧客を奪って申し訳ないと裏磐梯のある村に寄付までしたそう。

遠藤社長は 東京で成功した資金で少しでも地元を元気にしたいという一心なのかもしれませんね。

その遠藤社長の最終学歴は 東大や東工大でも無ければ早稲田の政治経済や慶応の経済でもなく 会津工業高校卒。

それこそ血と汗のにじむような努力をされて 東京で成功されたのでしょう。

今 お子さんをお持ちの方は 塾代も大変だと思います。それもすべて良い大学に入れたいためでしょう?

まさかMarchしか受からなければ 投資としては失敗でしょうし、仮に早慶に入っても就職で失敗すれば 現行の日本に新卒一括採用の制度(新卒で入らければ人材の流動化がほとんどないので大企業へ就職の可能性もほぼない)では ほぼオワコンが確定してしまいます。

そもそも50歳超えても「我々就職氷河期世代は。。。。」なんて言っている人がたくさんいるくらい、新卒時に大企業に入らなければその門は閉ざされますし、運よく一流大学でなくても大企業に入れれば その美味しい利権を話そうとせず、定年まで働かないおじさんになりますよね。(←もちろんこれらの硬直したシステムが日本の成長を阻害する最大の要因)

遠藤さんのように学歴がなく(敷かれたレールに乗らなくても)ても、ご自身の才覚と努力で成功できる。自分で新しいレールを敷設する。しかも成功し地元へ還元し、地方創生の一助になる。

ただレールに乗るだけじゃなく自分で活路を開いていく こういう生き方こそ、混迷の今の時代に求められている気がしてなりません。

今まで5部屋売却しましたが、4部屋はノムコムさん。当然買値より高値で売却していただきました。



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