先日 ブログでタイルが剥落したことを記事にしました。
今月 足場を組んで 剥落した階以外のタイルの状況について 管理会社さんから報告がありました。
なんか嫌な予感がしたんですよね。
結果は 剥落したフロアだけではなく全部が剥落に危機にあり、タイルの浮きが目立つということでした。
いちよう管理組合から追加料金200万で処置をしてもらうことになりましたが。。。
これで管理組合の修繕積立金会計は すでに借り入れを500万起こしており、もう破産寸前です。
早晩 修繕積立金の値上げをせざるを得ないでしょう。
そもそも当初 この問題が起きた時、管理会社からは「ここ数年の高温が原因だ」と聞いていましたし、簡易ゴンドラでの調査も他のフロアには異常が無いとの報告を受けていました。
今回特に マンションの5階~6階に多くのタイルの浮きが見受けられ、この原因は何ですか?と問うと「おそらく地震の影響ではないか?」という答え。
この期に及んで 根本原因の究明が全く出来ていません。
私は大企業同士の法人営業を長くやってきたので 何かトラブルがあったときに原因の追究をするのが当たり前だと思ってましたが、どうやら建設会社さんや不動産会社さんはそのような慣習が無いようです。
と同時にあれほど 姉歯事件で世間を震撼させたのに、もう業界全体であの時のことを忘れているようですね。
もう正直 私が理事長をやっているので、コトの顛末はすべて知っています。
これが 実需用であれば、住民が怒り出して、徹底的に不動産会社や建設会社をつるし上げますが、そこは投資用マンションの悲しさか、他の区分所有者は全然マンションの管理に興味がありません。
このマンションですが、3年前に足場を組んで大規模修繕をしたばかりです。
いくら高温や地震があったとはいえ たったの3年であそこまで多数のタイルが崩落する危機とは思えませんし、そのマンション以外にも その管理会社のマンションは 直近 他の複数マンションでもタイル剥落が起きています。(もちろん公にはなりませんよ)
正直 欠陥マンションと言えるのかもしれません。
区分は所詮ババ抜きなので タイルの剥落を直した後に売却を検討しています。
頭金をたくさん入れているので 残債は数百万しかありませんので売るのに問題はないでしょう。
今年に入って 現物不動産に対して継承を鳴らしてきましたが、これが土地持ちであれば自身で判断できますし、入居者の安心、安全を担保するために建物のバリューアップもできますが、さすがに区分ではこんな事故が起こると こっそり売り抜けるしかありません。
今は都内の好立地の区分であればすぐ現金化できるでしょうし、投資家の方は議事録なんて見ている暇なく買い付け入れているのが実情ではないでしょうか?
ワンルームマンションの販売会社を買え買えと若いサラリーマン投資家を煽るでしょうし。
区分の投資家の方で その建物が利回りが〇%で借入が。。。と取らぬ狸の皮算用は出来るでしょうが、実態は、こういうことが多く起きています。
前にも記事にしましたが、私が所有していた新築ファリミー区分は、竣工後1回目の大規模修繕(築12年)になって初めて上層階に耐震スリットが入っていないのがわかったことがありました。
それを受けて 上場している某建設会社の住民説明会でも「上層階にお住まいの住民の方には 大地震が起きたら安心安全を担保できません」なんて言うし、その会社の常務に説明を求めたところ、「普通に起こりえること」といけしゃーしゃーと言われ愕然としたことがあります。
そんな物件を所有するの怖くないですか?
またそういう事故が頻発するような物件をつかまされた場合 欠陥住宅になって売れなくなったら怖くないですか?
ワンルームの販売会社さんはそこまで建物を正確に把握してるのでしょうか?
そんなマンションをがっつり借り入れしてまで保有します?
ということです。
私も区分投資を初めて20年近くなりますが、最近 こういう事例が多発しています。
直近で竣工されたマンションも資材や人件費の高騰、また作業現場が多国籍になったことで意思疎通が十分でないなどの理由で欠陥マンションも増えていくのではないかと予想しています。
健美家さんや楽街さんなどのメディア、ワンルームの販売会社さんなど ワンルーム投資についてよいことしか言わないでしょうから、こういうことを起こりうると理解した上で 投資されることをお勧めします。
私はこっそり売り抜けますけどね(笑)
次の所有者の方 あとはよろしくお願いいたします。(爆)
ほんとここ数年で現物不動産のリスクを過去にないほど経験してきました。
生憎 ほぼ借り入れも無いので、順次売却し、リートへ切り替えていきます。