年代別のオススメ投資法

現在51歳の筆者が考える年代別のオススメの投資法について述べていきます。

①20代のオススメ投資法

大学を卒業し、社会人としてスタートしたばかりのこの時期におすすめの投資は積み立てNISAとidecoになります。

この2つは社会人デビューと同時に必ず行いましょう。

長期投資の入口になりますし、所得税控除がありますので しなければ損とも言えます。

最近はどの投資本をとっても 新卒の方にこの2つを必ず勧められますが、財形貯蓄と社内預金、社内持ち株会等も忘れてはいけません。

財形貯蓄は制度がある会社と無い会社がありますので、制度があれば、入ることも検討しましょう。

住宅財形、一般財形、年金財形などがあり550万円までの利息については非課税になります。

今後 住宅を購入する必要がある人は 20代の若いうちに住宅財形に加入することをお勧めします。

社内持ち株については、会社が倒産した時のリスク等を考え入るのは損だという意見もありますが、私の場合は 掛金の15%を報奨金として上乗せされる会社でしたので、それが魅力で入っていました。

ご自身のお勤めの会社で持株会があれば 報奨金があるかないか、あれば報奨金がでるのかどうか等を確認しましょう。

生命保険ですが、最低限の終身保険に入るのがオススメです。

年齢を重ねるごとに保険料はあがりますし、大きな病気をしてしまえば保険に入ることもできないかもしれません。

掛け捨てではなく月1万円前後を目途に

今は不動産投資をする人が多くなってきたため 若くして不動産投資をする方も多いですが、焦って買う必要も無いと思います。

20代は当然貯蓄も少ないですし、不動産の市況が高い時ですと高値掴みの可能性もあります。

②30代のオススメ投資法

昇格や昇給し、仕事にも慣れ、生活に余裕ができる30代は投資を本格化する世代と言えるかもしれません。

この年代こそ 20代でベースを築いた投資(資産形成)に不動産を組み合わせ 不動産とうまく付き合っていくべき年代ともいえます。

まず実家がある人など、今後も住む場所について考えなくも良い人は、700万~800万円前後の区分マンションを現金で買ってみることをお勧めします。

不動産投資が性に合わない人もいるでしょうから まずは借入することなく小さく初めてみましょう。

30代で現金で2戸、ローンで1戸くらい所有することができれば後々の人生設計がすごく楽になります。

東京へ働きに出てきた人や 次男の方など 住む場所を確保しなければなりませんが、ここで20代の時に始めた住宅財形が活きてきます。

これを頭金に30㎡前後の中古マンションを購入することをお勧めします。

住宅ローンが使える30㎡以上の中古マンションを購入することで 将来 結婚する、お子さんができた場合にも 売却する際にも実需用に売却できますし、当然ですが、貸し出すこともできます。(20㎡前後の投資用とは差別化もできます)

こういう人たちも 住む場所について考えなくても良い人と同様、30代後半で700万~800万前後の区分マンションを現金で買うことをお勧めします。

③40代のオススメ投資法

20代と30代で築いた資産をベースにレバレッジを利かせる年代と言えます。

ただこれからお子さんの教育費等が顕在化する年代ですから ライフプランニング等をご自身で作る又はFPに作ってもらう等で資産の見える化をしていく必要があります。

レバレッジを利かせる代表である不動産投資を最も積極的に行う年代とも言えます。

30代で借入のない区分マンションを通じて不動産経営のノウハウも学んでいるでしょうから この経験を活かし、一棟マンションを購入しましょう。

一棟マンションも木造、RCなどありますが、私は 10年後に売却しやすい、大きな修繕の心配のない5千万円前後の新築の木造アパートをお勧めします。

以前はフルローンやオーバーローンで借入するようなこともありましたが、堅実に不動産投資をするなら2割は頭金を入れて財務体質を健全化しましょう。

また1億以上の物件を買う場合は市況が冷えれば売却することが難しくなりますので注意が必要です。

40代で2つの新築アパートを持つことができれば 30代で購入した3つの区分マンションと2つの新築アパートになりますので、セミリタイアも見えてきます。

④50代のオススメ投資法

今まで築いた不動産投資を安定巡航させると同時に、ポートフォリオの入れ替えをする最後の年代と言えるかもしれません。

不動産投資を“業”として行う人は別ですが、借入の期間(多くが75歳で完済)を考えると 年齢的に借入することが難しくなる年代です。

ここまで借入のない区分マンションがあるでしょうから、それらを売却し 頭金にして最後の新築アパートを購入してもいいでしょうし、高利回りの中古アパートに挑戦してみても面白いかもしれません。

そういう資産の組み換えをする年代と言えるかもしれません。

また60歳以降のリタイア生活を考えて 海外の不動産をポートフォリオに加えるのも面白いかもしれません。

日本ではインカムゲインしか望めませんが、海外はインカムとキャピタルも望めますので投資効率が良くなります。

また リタイア後 時間があるときにその都市に生活することもできるかもしれません。

50歳を過ぎると健康にもいろいろ問題がでてきます。

不動産購入時に団信に入っていて 死んでも借入金が無くなるから安心という人もいますが、人が亡くなると想像以上にお金がかかるものですし、借入のない不動産でも 客付けが難しい不動産になっている場合もあるでしょうから、最低限の保険に若いうちに入っていることは不動産投資をする上では最低限必要なことだと思います。

⑤60代以上のオススメ投資法

投資をクローズしていく年代と言えます。

若くして不動産投資に取り組んできた結果、安定的なキャッシュフローも構築できていると思います。

この年代になると相続のことを第一に考えなければなりません。

多くの不動産があると残された家族に迷惑をかけることも想定されますので、元気なうちに売却することも選択肢に入ってきます。

またこの年齢になると会社員として働く人も少ないでしょうから、法人設立、小規模企業共済や法人保険による節税等もしなければならないのはいうまでもありません。

以上年代別の理想的な投資法を述べてきました。

当然のことながら、各投資がどの状況にあるか(下り坂なのか、上り坂なのか)、またその人の個性(リスクの許容度等)を考慮しなければならないのは言うまでもありません。