金持ち父さん貧乏父さんが出版されて22年になろうとしています。
2000年11月9日初版ですから、もうすぐ22年ですね。
書店に並んだ当時 私もすぐ読みましたが、あまりピンとこなかった記憶があります。
(後ほど知ったのですが、アメリカの税制と日本のそれとの違いがありすぎて日本では再現不可と理解)
普通にせどりをしてたら何回転もした思い出深い本でもあります。
また 日本人にとって一番大きな話題になったのがこの本。
藤山勇司さんのこれですね。
これがサラリーマン大家さんという名称の始まりだという説がもっぱらです。
2003年。貴方は何していましたか?
藤山さんは本のタイトルにもあるように、高利回りを売りにしていたので地方・郊外の物件を紹介していたように記憶しています。
2005年には金森重樹さんの本も話題になりました。
これはインパクトありましたねえ。
私にとって印象的だったのは外部環境の分析を重視されていたところでした。
その後の金森さんは、ふるさと納税や健康のインフルエンサーをされていますよね。
私的には 藤澤雅義さんのこの本がはまり、不動産投資に踏み切った記憶があります。
さて「金持ち父さん貧乏父さん」が出版されて22年。藤山勇司さんがサラリーマン大家さん向けの本を出版されて20年。
この20年を振り返った時 誰が儲かったんだろう?と思うことがあります。
①ビルダーさん
やはり低金利を追い風に アパートやマンションを新築した業者さんが一番儲かったと思います。
大東建託さんや中小で言うと金太郎ホームさんなんかもかなり儲かったんではないでしょうか?
②楽待さんや健美家さんのメディアと出版社
ごま書房さんなんか 相当儲かったんちゃいますかねえ?(笑)
見事に不動産投資ブームを演出しました!
(我々一般投資家は踊らされてだけ!というもっぱらの説w)
③不動産会社・仲介会社
もちろん 仲介する不動産会社も儲かったでしょう。
まさかランドネットが上場するなんて昔から知ってる人なら誰も想像しないでしょう?
あれ 我々不動産投資家は?という声が聞こえてきそうですが。。
マーケティング理論でイノベーター理論というのがありますが、上の本を読んでいち早く行動した沢さんや赤井さんなど 今では大御所と言われる人たちは間違いなくイノベーター(革新者)と呼んでもいいでしょう。
私のように2008年から始めた多くのサラリーマンはアーリーマジョリティ(初期追随層)で、それより前のアーリーアダプターが恵比寿のIさんや投資家けーちゃんなのかもしれません。
ラガード(遅滞層)層である新規参入者はよほど慎重に参入しないと高値掴みになりかねませんし、飽和した市場の中で賃借人がつかず借入金が返済できない等行き詰まる可能性も高いのではないでしょうか?
(ラガードの人達が この飽和した市場を勝ち抜くには、他にはまねできない武器が必要だと思います)
また そもそも不動産投資の成否は10年では結果が出ないと思っていますので、あと10年すれば貸すに貸せない、売るに売れない不動産になっていることも十分に留意しておくべきです。
twitterで「レベレッジが逆回転し始めるよ」と警鐘を鳴らす方がいらっしゃいますが、まさにその通りですね。
これだけ多くの参入者がいて、ビルダーはどんどん建てる。こんな外部環境の中 未だに利回りが。。。とか銀行の借入が。。。なんてあまりにも牧歌すぎます。
大体 こういう人達は不動産投資における運営が厳しいので、さらに初心者をターゲットにエセコンサルをやりたがります。
知ったこっちゃないんですが、不動産投資に参入した時期がどういう時期で、これからどういう終焉を迎えるのか?不動産ブームとは何だったのか?そういう考察をすることは 利回りや銀行の借入よりよっぽど重要なことだと思いますよ。