今 不動産投資家が必ず読むべき本を3冊紹介します。
インデックス投資家の神である水瀬ケンイチさんがオススメされていた本。
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相変わらず年金が破綻する等を煽る不動産投資の駄本がありますが、支給額が減少したり、受給年齢が下がる可能性がありますが、破綻することは間違ってもありません。
そういった誤った知識をただす意味でももう一度 この本で年金制度を理解しておきたいところ。
特にP68の「財政の状況しだいで将来の年金額は変わる」のシュミレーションはぜひ理解しておきたいところ。
若くしてリタイアされた方、セミリタイアして給与を6万前後にして社会保険を最小限にしている期間が長い方は要注意ではないでしょうか?まだ奥さんが高給で厚生年金を長い間払っている人ならいいですが、専業主婦の奥さんならちょっと黄色信号かもしれません。
不動産投資で永遠に稼げればいいですが、年を重ねると年金による収入はバカにできませんし(終身ですよ。終身)、90歳まで生きた場合に、20万円もらえるのと、10万円しかもらえないのは 大きな違いです。これが少なければ、(事業がうまくいっていなければ)悲惨な老後が待っているとも限りません。
改めて年金制度について深く理解しておくことは重要だと思いますし、これはその中でも最高の良書だと思います。
[amazonjs asin=”4478103747″ locale=”JP” title=”ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論”]
mixiの社長の朝倉さんの本。
簿記を理解されている方には 本書は釈迦に説法ですが、PL脳について警鐘を鳴らされています。「利回り星人」なる言葉があるように、不動産投資家の多くは相変わらず短視眼的な数値に一喜一憂する傾向があります。
以前 ある書籍を出している方に「ところで自己資本比率は?」と質問したら、「それ 何ですか?」と言われてビックリしたことがあります。
朝倉さんは会社の企業価値を最大化するために
①事業に必要なお金を外部から最適なバランスと条件で調達し(外部からの資金調達)
②既存の事業・資産から最大限のお金を創出し(資金の創出)
③築いた資産(お金を含む)を事業構築のための新規投資や株主への還元等に最適に分配する(資産の最適配分)の一連の活動と言われています。
不動産賃貸業も御多分のもれず 上を愚直にやっていく事業ではないかと思います。
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中川さんの本 最高ですね。
これはもう目先の利回りではなく「街」に投資する発想。
街について社会学的な考察をされています。
当然 投資ですから利回り等の定量的な数字を軽視してはいけませんが、ここに書いてあるような成熟的した街に投資することが 長期的な収益をもたらすんじゃないかと思います。
吉祥寺が なぜ沈みゆく街なのかも非常に興味深かったです。
これから不動産投資を始める人は、始めたばかりに人にはこの3冊は良い本だと思います。
何度もいいますが、間違っても「利回り〇%!低属性の私でもできた」的な本を何冊も読むのは止めましょう。狭い範囲で成功している、する人もいるでしょうが、再現性がないものを考えるべきです。
空き家が増え、人口が減っていく中で、利回りだけ追求した逆張り的な投資が普通の人にできるとは思わないんですよねえ。
Iさんは異国の地で利回り6%前後で運用していたり、Iさんも情報商材を売ることに一生懸命、Kさんはいまではすっかり転売ヤーですよね。
ブームを牽引してきた人たちがすっかり立ち位置を変えていることに注目すべきだと思います。