うちの会社は12月決算で、来週税理士さんと打合せがあるため、そのための資料作りに日々追われています。
基本的に、会社で納税、個人で無税または還付の大まかな方針は伝えていますので、それに沿ったアドバイスをもらっています。
税に関する最新の知識は、やはり素人ではカバーしきれないので、その点はしょうが
ないと思っています。
といっても 法人と個人の決算と年2回くらいの打合せしかしていませんが。。。
サラリーマンの方は、当然 税金をコントロールされる範囲が限定されます。
そのための対策としてよく法人を設立して云々言われますが、個人が社長になってしまうと失業保険をもらえなくなりますし、今時奥さんを社長にするのもそれぞれの家庭の事情もあるでしょうから、そう簡単にはいかないと思います。
サラリーマンの方が不動産を買い進めていくときに、そういったグランドデザインを描いていないと 累進課税なので 税金ばっかり増えてたなんてシャレにならない状況にもなりかねません。
さて最近読んだ税金関係の本を紹介します。
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只野範男さんの前著が出たのが2007年。
当時はこういった本はほとんどなかったので斬新でしたが、それから十年経って ほ
とんど知れ渡った方法ばかりになってしまいました。
興味深かったのが、2008年の日経新聞に載った「サラリーマン 逃税の乱」(こ
れ加藤隆さんの記事ですよね)の後に只野さんの本が売れまくったこと。
やはり皆さん節税には興味があるんでしょうねえ。
今後も 給与は増えない、税金はどんどん課税される時代は続くので、正しい税金の知識は必須だと思います。
年収500万円ほどの平凡な生活
その一方で37年間 所得税や住民税を払っていない
節税装置は趣味のイラストづくり
雑誌に寄稿し、毎年50万円ほどを得ている
事業所得に様々な経費を積み増して赤字にし、給与所得との合算で納税を逃れてきた
不動産賃貸についても言及があり
「立地がよい→需要がある→空室リスクなし」この勝利の方程式が成り立つ物件を安く仕込むことが成功の秘訣」
「借金を背負ってまでやらないこと。銀行が貸してくれる?地獄の道に足を踏み入れています。株なら「しまった」と思えば翌日売れるが、不動産はそうはいかない」
まあ 至極当然のことですが、ここ3~5年のブームでこういったことを知らずに物件を買ってしまい、また 税金の知識もなく 税金に苦しむ人も生まれると思うので要注意ですね。
次に
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税金といえば、大村大次郎さんですが、著書が多く食傷気味。
その立ち位置を取って代わろうというポジショニングが福岡雄吉郎先生です。
この本で興味深かったのが、減価償却費を増やす「即時償却」と「特別償却」。
特別償却の器具備品や建物附属設備なら使えそうです。
これを使うと取得価格の30%が上乗せできるようです。
即時償却ならなんと取得価格の100%償却!
平成31年3月末までなので、これ使えれば大きいです。
アパートにコインロッカー等を設置するなら適用されるんでしょうかね。
次に経営セーフティー共済。巷間 節税アイテムのように強調されていますが、これ解約するときに、雑収入として利益に計上されるんですね。
800万円満期になって解約してそんな課税されたらたまりませんし、損失だして相殺ということも書いていますが、不動産賃貸業でそんな損失でないですよ。
不動産の購入もそうですが、この経営セーフティー共済も節税アイテムとして入ることに焦点があてられますが、出口をちゃんと知ってから、リスクを承知してから加入したいものです。
それなら、500万程度の区分買ったほうが節税になるし、収益にもつながるのでいいんじゃないかあと思いますよ。
最後に短期前払費用。私は嫁に家賃払っているので これを1年分前払いにすることでかなりの節税になりそうです。
上記の節税案は 必ず税理士さんにご確認下さい。
いずれにせよ不動産投資をするにあたっては税務の知識は必須ですし、税理士さんに丸投げ等はせず、対等に意見交換できるくらいにはなりたいものです。