貴方がやっているのは 不動産投資なの?不動産賃貸業なの?それともKINTOなの?
不動産を買う個人投資家にとってそれは永遠の課題です。
私はブログを書くとき、便宜上「不動産投資」と書くことはありますが、自分では「不動産賃貸業」を営んでいると思っています。
別に「不動産投資」自体は悪いことではないと思いますが、やはり「投資」と名前が付くだけあって、クリック一つで売却でき、投機的な株式投資と同じように軽くとらえられることも少なくないようです。
以前にも増して 将来を悲観し生き急ぐ若者たち、そのクラスターに対し、刺激な動画や本を提供し続ける商業主義メディア。
最近は、数年前以上に(どんなものでも)不動産を買えば安泰、不当所得的ゲッツ的な考えが蔓延しているような気がします。
最近 面白い本を読みました。
[amazonjs asin=”4295403407″ locale=”JP” title=”事業計画に落とせるビジネスモデルキャンバスの書き方”]
「ビジネスモデル」と聞くとなにやら小難しそうに聞こえますが、平易な言葉で書いてあります。
その中でも事業アイデアを収束するためのマトリクスというのがありましたので紹介します。
こちらの項目を埋めれない場合は、ほぼ「不動産投資」と呼んだ方がいいかもしれませんね。
取り組む意義
・・・何十年にわたり 安定的、継続的な収益を目指すこと
市場の魅力度
・・・もちろんレッドオーシャンで市場の魅力度は低い。
ただ ナウイ立地は 競合も増えず、それ以上に需要は強い
自社の優位性
・・・当時のサラリーマンの与信
不動産管理のかるーい知識(宅建、管理業務主任者)
税、資産運用のゆるーい知識(簿記、FP)
競合状況
・・・大東建託、東亜コーポ、飯田産業、ケーアイスターは私の主戦場にはやってきません。彼らの業績があがろうが下がろうが関係ありません。
収益性
・・・期待利回り15%より実現利回り8%代の永続的な獲得を目指す
新規性
・・・当時は見向きもされなかった区分でPFを構築
だいたいが痺れを切らして一棟ものさんへ転向されます。
実現度
・・・10年スパンの時間をかけて実現。
熱意
・・・当時は仕事帰りに物件しょっちゅう見に行ったり熱意はあったのでしょう。
特に「市場の魅力度」「競合状況」は不動産から永続的に収益を上げ続けるためには重要な項目になりますので 自分なりに仮説を持つことが重要だと思いますし、「収益性」もそれが一過性なものなのか、永続的なものなのか、熟考が必要になります。また「自社の優位性」ですが、2000年代前半のようにスルガ銀行のフルローンで借りて借換するような時代はもう何十年とありえませんので、今の時代において高属性のサラリーマンの方の優位性は全くないかもしれません。
その際は 不動産を買わないという選択も多いにあると思います。
西田氏の本(HIS出身というもの珍しい)は良著ですので、自身の頭の中を整理する意味でも一読されることをお勧めします。
私自身も27年のサラリーマン生活で 入社以来営業畑だったのですが、40歳前でいきなり「おい 3ケ年計画作る部署へ移動」と言われ戸惑ったことがあります。
(3ケ年といっても事業計画なので、実質一人で策定、もちろん上位概念の経営計画は携わる人が増えますが)
営業だと数字上げるだけなので簡単(語弊あり)ですが、事業計画作るのはなにせ難しい。
なにせ使う脳みそが全然違います。
なにせ 役員になれなかった当時の経理部長が直属の上司になったものだから 提出書類も細かい細かい(笑)
4月に配属になって、やる仕事と言えば、翌1月にBSCを作って役員会で発表し、承認を得るというもの。
なので4月~8月くらいまではずっと机の上で読書してました(笑)
一部上場企業の役員会で一発でOKなんてありえず、かなり発表内容も突っ込まれます。何回もやり直しをくらい これはかなりストレスフルな仕事でしたよねえ。
そもそも経営計画部とかで経営戦略ばかり考えている奴らと違い、こちらは一介の営業あがりですからねえ(爆)
でもこの経験を通じ、自身で事業アイデアを実行したいなあという思いが強くなったのは事実でその後のセミリタにも大きな影響を与えたことは間違いないと思います。
貴方の投資スタイルは「不動産投資」なの?「不動産賃貸業」なの?それともKINTOなの?
もう一度 頭の中を整理して 自身の投資スタイル、そして不動産とどう向き合っていくかを見直してみるのもいい機会ではないかと思います。