今年驚いたニュースの一つに島津有里子さんが医者を目指してNHKを退職するというのがあります。
NHKの看板アナウンサーの地位に拘泥することなく、新しいことにチャレンジする、その姿勢には共感せざるを得ません。
記憶に新しいところでは、ピースの綾部さんなんかも、ずっとやりたかったというアメリカ移住を40歳で実現されていますよね。
僕がセミリタイアをした理由の一つは
50歳を前にして「ああ このまま何もチャレンジせずこのまま終わっちゃうのかあ」という思いと、僕より10歳上くらいの職場の人にベンチマークとする人がほとんどいなくなったこと。
やはり社内など身近にベンチマークになる人を見つけたいですよね。いないと寂しいもんです。
60歳に近くなると 住宅ローン、子供の進学、親の介護など家庭の問題で 一人では動けない場面も多く、ほとんどの人が雇用延長などというつまらない・思考停止な人生を送りがちです。
定年を延長してまで勤めることが政府の圧力で義務化されつつあります(当然 政府のほうはこっちのほうが税金取りやすいから当然ですよね)が、勤めている人は本当にその企業の戦力になっているのでしょうか?
前職の場合、とてもじゃないですが、戦力になっている人が多かったとは言い難かったですし、そのポジションを若い人に譲ったほうが 人材の育成や、生産性の面でも、将来的に企業にとってもいいと思います。
前職の場合 60歳で定年後、再就職の人は65歳で雇用が終了するのですが、送別会も開かれることなく、静かに、本当に静かに職場を去っていきました。
ひっそり職場を後にする彼らの胸中に飛来するものはどういったものだったのでしょうか?
大企業の勤務の場合、その社会的地位など捨てがたいものも多いと思いますが、同じ会社に何十年も働くことが本当に良いことなのか考えるときかもしれません。
僕も会社を離れて初めて「勤続27年」という数字がちょっと異常だなあと実感します。四半世紀以上ですよ。四半世紀。
逆にこれだけ勤続年数が長いと厚生年金面ではいいですが、社外に出たとき、本当に浦島状態になるのは覚悟すべきです。
不動産などで当面の収入を確保していないと、生活のために仕事を探すとなると不本意な仕事をせざるを得ないかもしれません。スキルがある人は別にして それほど50歳を過ぎたら不本意な仕事しかありません。大企業勤務などの肩書はほとんど意味をなさないでしょう。
今 こういう本が売れていますが、そんなサラリーマンの閉塞感を象徴しているのかもしれません。
[amazonjs asin=”4062915189″ locale=”JP” title=”サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門 (講談社+α新書)”]
島津有里子さんのようにすぱっと新しい人生にチャレンジするか、何もしないか、それは人それぞれですが、僕も今年から新しいことにチャレンジする人生を選んだので、島津さんのニュースは本当に心に響いたニュースでした。
twitterでたまーにつぶやいています。フォローをお願いします。