マンションを何年所有するか?それが問題だ。

一棟ものさんの区分マンションについての意見で 「ローンを支払い終わった35年後、やっと手に入れた区分マンションですが、35年経って設備が古くなった投資用にマンションが価値があるんですか?」という意見がよくあります。

これなんでローンを組む前提なのでしょうか?(爆)

私が所有する10の区分のうち借入があるものはすでに2件しかありまんし、ここ数年はすべて現金で購入しています。(すべて2駅利用可の急行停車駅の2階以上の角部屋中心)

700万~800万のマンションを現金で買えない人は、リート等買った方がいいかもしれません。

あらたにマンション投資を始めたい人は、自分目線でBT別がいいとか、設備が古いなどと思うでしょうが、あくまでも入居者目線で見れば全く関係ありません。

(私も最初はBT別を買いましたが、BT同でも好立地ならまったく問題ないですし、BT別で家賃が1万円あがるわけではありません)

そもそも現在のサラリーマンの平均給与は300万~400万ですよ。

そんなハイスペックな設備に住むことが出来るのは限られたクラスター(年収800万~。コロナ禍でこの年収のターゲットの物件が供給過剰かつ地方移住で苦戦してるのは皮肉以外の何物でもない)だけですし、今後給与があがり、そのクラスターが増えていくとは到底思えません。

地方では仕事が無く、仕方なく東京で低賃金で暮らすわかものたち。吉本の若手芸人さんやアニメ好きで漫画家志望の女性などに代表される高賃金はいらない、楽しいことだけをやりたい、中国の寝そべり族のようなワカモノ、かつ公的年金を納めておらず低年金で日雇い労働しか出来ないような高齢者など 圧倒的にこういう低賃金層が都心では増えてくると思います。

今後 増えるであろうこのクラスターの人たちには 設備などが価値にはなりません。この人達にとっては住む場所、駅が一番の提供価値だと思ってます。

だってお金が無いんだから、そういう華美な設備のところに住むよりも、駅前が栄えていて利便性の高い(仕事やアルバイトへ行きやすい)ところに住みたいですよね。普通は。

もちろん古くなってきているわけですから適正に管理しなければならないことは言うまでもないことです。

地方や郊外の一棟アパートさんの所有者と 都心や郊外の利便性の高い区分所有者ではどこで入居者に「価値」を提供するのか微妙に違うのかもしれません。

ただ個人的には35年後、「その地方一棟アパート周辺の賃貸需要が残っていればいいですね」と、「首尾よく土地値で売れればいいですね(減価していなければ)」と問うてみたいものです。

私個人的には70歳ですべて売却(70歳より前に資産入れ替え。個人から法人へなど)予定ですが、みなさんの出口戦略はどのようにお考えでしょうか?