70歳まで働かせたい政府と早くFIREしたい若者たち

政府は70歳まで働かそうと躍起のようですね。

65歳過ぎて転職や起業は現実的ではない(非現実)なので ほとんどが定年延長、定年廃止、契約社員としての再雇用が現実的なのでしょう。

考えて欲しいのは 男性の健康年齢は72歳(女性は74歳)ってこと。

70歳まで働いて 自分で自由になる(ほとんどの場合が自由になりませんが)のはたったの2年しかないんですよ。

これはある意味 恐ろしいことだと思います。

70歳過ぎたら体力はもちろん、気力も減退しているでしょうから ほとんど家で過ごすようなことにもなりかねませんし、70歳になった時点で家族の状況がどうなっているかもわからないため 楽しみにしていた旅行等に行くことができるかどうかもわかりません。

私はがんに罹患しているため いつ再発、転移するかわかりませんし、テラスハウスの今井洋介氏が32歳で心筋梗塞で亡くなるなど いつ病気になるは誰にもわかりません。(←ここ重要)

70歳まで雇用が確保されるということは 働く側としては安心して働けますし、国(政府)としては安定的に財源が確保できるのでどんどん推進したいのでしょう。

国(政府)が安定的に財源を確保するために 70歳までの雇用延長というニンジンをぶら下げていると思っているので、サラリーマンの増税に関しては甘んじて享受するしかないでしょうし、知らない間にどんどん増税されていたようなことも想像に難くありません。

(サラリーマンが節税できないようにするためにマイナンバー制度を強化しようとしていると思うのは勘ぐりすぎでしょうか?)

経団連やトヨタの豊田社長などの財界は年功序列や終身雇用の廃止を宣言していますので、今は 国(政府)と財界がせめぎあいをしているところだと思います。

ただ あなたのオフィスを見回したとき、50歳過ぎて 会社の利益、生産性に貢献していそうな社員はどれくらいいますか?

おそらく出世街道にいる人、管理・経営層にいる人以外は 多くの人はぶらさがり社員なのでしょうが、そういう人を70歳まで雇用しないといけない会社の将来性には疑問を付けざるを得ません。

私の前会社の会社四季報のデータを見ると 平均年齢は46,5歳になっています。こういう人たちを後 23年も雇用しなければならないんですよ!!これで企業の成長やイノベーションが出来るのでしょうか?はっきり言って疑問ですし、無理です。

私 個人的には東大の柳川教授が提唱した40歳定年制のほうが 国の活性化という観点ではよっぽど良いと思います。

中高年層の活性化という試みは おそらく各企業行っているのでしょうが、バラツキがあると思うので、こういう学びなおしプログラムや出向体験等を国がプログラム化したほうが、ただたんに「70歳まで雇用延長します。」「法律作りました。」より 実践的でいいのではないでしょうか?

特に大企業に一度入ってしまえば、そのレールを外れることを「恐怖」と思っている人が大多数なので、こういう優秀な人たちをぶらさがり社員にすることなく、社外でチャレンジできる環境づくりをして、結果70歳まで働いてもらうほうが つまらない仕事をダラダラ70歳までやるよりよっぽど生産的ではと考えています。

(個人にとってはいいでしょうが、会社や国にとっては税金を納めてくれる以外 何もメリットはありませんし、非生産的と言わざるを得ませんし、経営側にはそんな余裕はないでしょう)

一方 若い人の間にはFIREムーブメントが広がっています。

節約の一環で twitter上でのポイ活、コジ活などのツイートをよくみかけます。

こういう若い人たちが、お金を使わない生活をするのは個人消費の点では国力増加に全く貢献しません。

私自身 カード会社に在籍した時期もありましたので 当時 20~30代の購買データを分析して暗澹たる気持ちになったことも今も覚えています。

(お金を使わない人はまだいいですが、使えない人が増えているのは由々しき問題だと思います)

また 企業にもっとも貢献しなければいけない30代や40代でリタイアしたい若者が増えれば、生産性の観点からも大きな損失です。

特にFIRE出来る人は優秀な人が多いでしょうから、企業にとっても国にとってもその損失は計り知れません。

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今売れているこの本の著者もNTTデータをスピンアウトして起業されたように、優秀な人ほどFIREしたり、起業していく傾向は 今後も増えていくと思います。

職場に白髪の老人が跋扈し、優秀な若者はリタイアする。

このような会社が増えることで 果たしてこの国に将来、未来はあるのでしょうか?

子供たちの世代に素晴らしかったこの国を引き継いでいくことはできるのでしょうか?

今まで5部屋売却しましたが、4部屋はノムコムさん。当然買値より高値で売却していただきました。



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