この3年のコロナ禍で海外で見聞を広めることが難しくなりました。
メキシコ、ネパール、ウズベキスタン、スリランカなどなど
いくつかの旅を計画していたのが、すべてが台無しです。
セミリタ以降、3週間のロシアW杯、ベトナム鉄道横断の旅、暮らすように旅するフランス・イギリスの旅、昔の栄華に思いを馳せるポルトガル・スペインの旅の計4回しか海外に出れていません。
正直 新卒後同じ会社で27年も過ごしてしまったので、会社以外のことについては本当に無知ですし、日本とは違う生活を見たり、聞いたり、体験することはセミリタの大きな目的になっていました。
そういう中 今 twitterでもたびたびお知らせしていますが、100名城、続100名城に登城にチャレンジしています。
現在100名城は現在50に登城、続100名城は現在40に登城しました。
ところで皆さん 「ドライブマイカー」をご覧になりましたか?
今年アカデミー賞にノミネートされましたし、前年は「ノマドランド」が作品賞に輝きました。
これ2作品に共通すること。
それはロードムービーだってこと。
ロードムービーが城巡りとどう関係するの?ってことですが。。。
100名城巡りには 車の運転が欠かせないってことなんです。
正直 車を持っていない方は、予算と時間が無限大の方以外は挑戦さえできないでしょう。
なにせ、城の所在地が良い塩梅で離れているんですよ。
これ電車やバスなどの公共交通機関で移動し、そこからレンタカーで移動なんて無理です。
しかも 決して大きな町ばかりではないので、レンタカーさえ借りれない可能性も高いです。
つまり 車を長時間運転しないと名城巡りは不可能なわけです。
また山城登るには、険しい山道を車で登らなければなりません。
私も何度 google mapの道案内に根を上げたことか。。
「もう走れません!無理です。こんな狭い道は」
日本100名城のうち 日本三大山城と言われる高取城なんて 駐車場がたったの2台しかありませんし、そこに到達するまでは車2台がすれ違うのも難しいくらいの狭い道の連続です。
これ日頃車運転している人じゃないと到底無理なレベルだと思います。
私が小さい頃には、菅原文太の「トラック野郎」シリーズが人気で、トラック運転手が憧れの職業だったこと(デコトラとかかっこいいんだ。これが)、またラジオを聞くことが快適かつ落ち着く時間(鶴光師匠のオールナイトニッポンなんて最高でしたよね)なので、長距離ドライブは、昔憧れててなれなかった職業を後追い体験しているような気持ちになり、テンションがあがります。
(セミリタする際に、小さい頃憧れてたことやるのは重要です。誰も小さい頃からサラリーマンに憧れていたわけではないでしょう?)
あと 城巡りする際に必須なものとして熊除けの鈴は必須です。
それくらい 山城に登頂する際には、険しい山道を登る必要がありますし、これ定年待って60歳過ぎてからでは体力的にかなり難易度が高いです。
それくらい険しい。
しかも登った暁には ただの石垣しかないという(笑)
相当な石垣萌えの方でないとかなり空しいです。
私がなぜ城巡りするかですが、まずやはり100名城、続100名城に登城したという肩書が欲しい。
これ 相当な暇人じゃないと出来ませんよ。
「暇人」って言葉ですが、私的には最高の誉め言葉だと思ってます。
だって お金と時間が無いと成しえないじゃないですか?
あと 高校の時から日本史が好きで、大学も史学科が第一希望でした。
でもですねえ。山川の日本史をただ暗記するだけではリアリティが全然ないんですよ。
だって信長の安土城って誰でも知ってるでしょうが、正確な場所をご存じ無い方も多いのではないでしょうか?(関西の人は除く)
あと安土城の大手道を通って初めてその壮大さに気づくでしょうし、安土城の横にある観音寺城跡(信長より前の時代の六角氏の本拠)に登り、位置関係を知ることによって、信長がなぜ 前の権力者の横に城を築こうとしたのか?など想像を掻き立てられることも多いです。
栃木の足利氏館や山口の大内氏館を見ても 鎌倉以前の城の作り方(当時は城というより住居)とそれ以降の違いもわかりますし、山梨の甲府市も信玄時代の城と江戸時代の城が同居してあり、本当に興味深いことが多いです。(特に山梨は市内に時代が異なる城が3つあるのは大変興味深い)
そう。山川の教科書でただ暗記していた「点」が、実際に現地で見ることにより「線」になるんですよねえ。
歴史がつながり 「なるほどお」と唸ることが多いです。
じゃあ 今まで登城した中でどこがお勧めか?
これはもう断然「備中松山城」(岡山県)です。
これは本当にすごいです。
なにせ 現存する唯一の山城の天守閣です。
大体 山城って凄く苦労して登頂しても石垣しかないんですよ。
でも備中松山城は 当時のまま(1681年)天守閣があります。
もちろん中も見ることも出来ますし、ギシギシという木造のきしむ音も歴史を感じさせます。
正直、ピラミッドもタージマハールも自由の女神も嘆きの壁もすべて現物を見ましたが、それ以上の感動でしたね。
まだまだ半分した目標に達していないので、まだまだラジオや好きな音楽聞きながら日本全国を走りまわります。