そもそも不動産賃貸業って 今後伸びる市場なの?

不動産賃貸業は長期にわたって継続しなければならない事業です。

転売であればそういう中長期のトレンドは必要ありませんが、不動産賃貸業って そんなに今後伸びる市場なんですかね?

最近twitter等見てると 相変わらず20~30代のサラリーマンの方が 情報発信の巧さもあって 不動産賃貸業に参入されているようです。

また書籍売り場でも不動産関連の本もまた増えてきているように思います。

私が始めた15年前もそろそろ増え始めた時期でしたが、それからサラリーマン大家さんという新規参入者がどれくらい増えたのでしょうか?

一方需要はどうなっているでしょうか?

空き家はどんどん 加速度的に驚異的なスピードで増えていってないですか?

パワービルダーがどんどん安い戸建てを供給していないですか?

地方では仕事が無くどんどん東京へ出てきている若者が増えていないですか?

不動産賃貸業を取り巻く環境ですが、決して楽観視できるものではありませんし、逆に悲観的に考えるべきなのではないかと思います。

昨日の日経新聞に「賃貸戸建て コロナで活況」という記事が出ていました。

飯田産業や武蔵コーポ、住友林業などが賃貸戸建て住宅の開発を本格的に始めるとのことでした。

武蔵コーポは 埼玉や千葉など郊外の戸建てを取得し、改装して貸し出し、入居者が決まると1000~2000万で売却する。

2年後には年間100棟を販売し、20億円の売上高を目指すそうです。

飯田産業もいずれ自社で主体的に賃貸戸建てに取り組みたい。

強い競合がどんどん増えそうですねえ。

飯田産業さんなどの大企業はヒト、モノ、カネ、情報の経営資源を惜しげもなく投下してきますからねえ。

素人さんでこういう強い競合に立ち向かうことが出来ればいいですが。。。。

とてもじゃないですが、素人のDIYでは太刀打ちできないんじゃないでしょうか?

多くの若い戸建投資家さんは日経新聞等は読まないでしょう(情報として入ってこない)から、こういう情勢にも気づかないかもしれませんね。

何度もいいますが、明らかに苦しい外部環境で 借り入れを増大させる行為は自殺行為です。

貴方 今の情勢で数千万借金してタピオカ屋始めますか?って話です。

今も滋賀銀行のローンが話題になっていますが、物件次第では恰好のカモになりかねない気がします。

2000年代初頭 不良債権化している三茶や 五反田のマンションが格安に売られている時期なら こういう借金して、資産価値の高い立地の物件を借金して購入するのはありですが、すでにスっ高値で二束三文にしかならない立地の築古戸建てを買うのが良い意思決定なのか もう一度考えるべきじゃないでしょうか?

ちなみに私の知ってる外務省の職員は、2000年代初頭 再開発の情報をいち早く手に入れ 日本橋や浜町の新築ワンルームマンションを買いまくってましたね。

(だって今後 その場所でほとんど供給されないから)

相当な資産を築いたことでしょうね。

こういう今後 ほとんど供給されない、需要は旺盛みたいな立地に借入して不動産を購入するのはありですが、千葉の田舎で二束三文にしかならない価値のない不動産に借金するのとどっちが筋がいい意思決定でしょうか?