生き急ぐ若者たち

今はFIREの影響か 早期にリタイアしたい若者が多いですねえ。

なにやら 第二次大戦時の神風特攻隊員にも近い 若者特有の”熱”を感じます。

(特攻隊員の死や国への思いなどやりきれない若者の気持ちを知るには 鹿児島にある「知覧特攻平和会館」へ訪問されることを激しくお勧めします。)

先日もこのような本を読みました。

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すでに30代で”逃げ切り”ですかあ。

高校時代 自転車部の私から言うと 競輪でいう”大逃げ”ですが、競輪選手でも相当な脚力が無いと大逃げは難しいですし、まず できません。

そんなに30代にして すでに逃げ切りを考えないといけないんでしょうかね?

再現性MAXのメソッドと書いてありますが、要は「youtuberになって稼ぎましょう」「プログラマーになって稼ぎましょう」というもの。

youtuberですが、もちろん参入障壁は低いですし、競合がどんどん参入していきます。(参入障壁と競合)

この本で紹介されているように小学生でマネタイズしている子供もいるように、参入衝撃が低いので誰でも参戦できます。(私の9歳の姪っ子もyoutuberデビューしました!)

投資系のカテゴリーでも、バフェット太郎さんのようにクオリティの高い情報発信をしていく競合が現れれば、どんどん淘汰されるのは必定です。

私はパグの動画をよく見るのですが、最近は 英語と中国語、韓国語の字幕テロップ入れるなど差別化がどんどん高度化しています。

こういう血みどろのレッドオーシャンで何年も戦えるのかなあ。

またプログラムで稼げといいますが、ご存じの通りIT業界の進展は日進月歩です。

昔 コンパック(古っつ)に勤めてた40代くらいの方が、「もう技術についていなけいです」と嘆いていたのを思い出します。

こういう参入障壁が低く、強い競合がどんどん出てくるyoutuberやプログラマーの世界で 何十年も勝ち抜いていけるスキルのある人以外は難しいじゃないですかねえ。

まだ ITで技術を磨くのは将来への投資という観点では筋がいいですが、やはり不動産の地方物件を買ってリタイアというのはどうなんでしょうか?

ITはスキルが残る分いいかもしれませんが、不動産は 売れない不動産だと借金だけ残ったという最悪の事態も想定しておいたほうがいいかもしれません。

メディア、出版社はおいしい情報(不動産やセミリタ)を提供しますが、それを受ける受け手はその情報をよく咀嚼しなければなりません。

(2000年~2010年ごろ不動産を買って成功した人の話は、今は時代が違いすぎるのでほとんど参考になりませんし、参考にしてはいけません)

この咀嚼が出来ていない、出来ない若者が多いと感じます。

若くしてFIREしたその後 なにするのか?は 時間が長いですから特に重要です。「志」や「ビジョン」ですね。

そういう点ではいよいよ 皆さんのアイドル「三菱サラリーマンさん」が出版されるので まだ未読ですが、これは楽しみです。

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高配当や増配株の投資法は特に目新しいものはなく、給与の〇〇%を貯蓄にまわせ的な話なんでしょうが、若者が消費しないと困るんですよねえ。

日本のGDPがどんどん下がっちゃうし、益々成長しない国、成長できない国”日本”になっちゃうんですよ。

こういう国もマインドも成長しない国になってしまうと、将来は中国などのガツガツ系企業に会社が買収され、日本人社員が中国人社員にこき使われるという悲しい未来も現実になります。

もう一つ

親の立場としてはどうなんでしょうか。

当然KO大学から三菱商事へ入れるくらいですから 相当子供の教育には投資してきてると思うんですよ。

それが30歳過ぎて 一流企業辞めて、プータローや引きこもりになるのは。。。

ぜひ 三菱サラリーマンの本には 親との葛藤の記述も欲しいですね。

でも これで50-80問題がさらに深刻化すると思うのは私だけでしょうか?

本来は こういう優秀な人は プータローや引きこもりになるのではなく、自身でベンチャー起こしたりするのが 国にとって一番いいと思うんですけどね。

私個人的には、20~30代では 会社組織で学ぶことも多いですし、何も仕事で成功体験が無いまま(下っ端で何も学ばないまま、成長しないまま)FIREするのは大きな機会損失ではないかと考えています。

もちろん 若くても 優秀で、会社の枠を飛び出す人もいますが、こういう人たちは小玉歩さんや小林昌裕さんのように FIREして終わりではなく、FIREを支援する、煽る立場になってるんでしょうね。

(そっちの方がプレイヤーは少ないし、鉱脈(FIREしたい若者が多い=魚が多い)があるのでしょう。もちろんアーリーアダプターとして利益も独占できるでしょうし。)

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まあ そんなに生き急ぐことなく、サラリーマンとしてしか経験できないことを経験し学びつつ、不動産を少しづつ絡めて資産運用し、じっくりFIREする時を待つのが一番いいと思いますよ。